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どうも。英司です。
ハロウィンも終わり、街は少しずつ冬の気配を見せ始めた最近ですが、いかがお過ごしでしょうか。
僕の方は公私ともにいろいろと忙しい時期が重なりまして、なかなかブログを更新できませんでした。

1ヶ月以上空いてしまいましたが、またボチボチやっていきます。


■「意識高い系(笑)」というスラングについて

最近、常見陽平さん著の「意識高い系(笑)という病」を読んでいます。


「意識高い系」という病~ソーシャル時代にはびこるバカヤロー (ベスト新書)「意識高い系」という病~ソーシャル時代にはびこるバカヤロー (ベスト新書)
(2012/12/08)
常見 陽平

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※意識高い系(笑)とは、大学生の就活におけるネットスラングで、冷静に見ると滑稽なほど前のめりであったり、身の丈に合っていないセルフブランディングばかりに熱中して中身が伴っていない人たちのことを指しており、ベンチャー系人材会社が「意識の高い学生が集まるイベントです」という謳い文句を多用したことから生まれたネットスラングだそうです。詳しくは以下によくまとめられています。

http://matome.naver.jp/odai/2137152302934193601


まだ半分くらいしか読んでいませんが、あるあるネタが多くて少し笑ってしまいますし、そもそも突飛なテーマが多いベスト新書から出されている本なので、常見さんもウケ狙いで出しているような本のようなので、軽快なタッチが愉快さを増強しています。


■自分の学生時代を思い出してみた

僕もふと、自分が学生時代、特に就活に絡むことを少し思い出してみました。
だけどそこで気づいたことは…

この本に書かれている「意識高い系(笑)」と笑いものにされている学生像は、僕が大学生だった10年前は、当時の大人たちから「優秀な学生」ともてはやされていた優等生たちそのもの

ということでした。

それを考えると、今の大学生たちから見れば一応は「大人」に見られる自分たちも、強ち笑ってばかりいてもいけないな、と思いました。


■結局「意識高い系(笑)」の学生や若い社会人は誰が生み出した?

こうした若者が多く発生する背景には、やっぱりその時代の大人の責任もなくはないと思います。自分が思春期や青春期、学生時代のことを思い出してみても、親や先生を含め、周りの大人たちは口々に「学生は気楽でいいね」とか、「働き始めると大変だよ」みたいなことばかり言っていて、社会に出ることについてポジティブな発言をする大人が、(少なくとも自分の周りでは)少数派だったように感じています。僕が高校生くらいのときからずっと、なりたい職業の1位が地方公務員だったことなどからもその時代の空気感が垣間見ることができます。

(確かに僕が学生時代を過ごした90年代~00年代中盤は、本当にずっと不景気で、当時の大人たちはリストラの恐怖に怯えながら今よりもストレスフルな生活を送っていたことも関係しているとは思いますが)

「社会は厳しい」「学生は気楽でいい」

こういうことばかり周囲の大人から言われ続けていると、知らず知らずのうちに社会人になることへの恐怖心が芽生えていき、必要以上に身構えてしまう。自分を大げさに取り繕うことで、その恐怖心を打ち消そうとする。

こうした心理が働いて「意識高い系(笑)」に陥ってしまっている学生さんもいらっしゃるのではないでしょうか。


■自分が社会に出てみて思ったこと

僕も今年は社会人8年目。30歳になる年代です。8年の間に転職も経験し、複数の職種も経験しました。いろいろと忙しい毎日ではありますが、結論から言って、学生時代よりも29歳の今の方がずっと楽しいです。

怪しい自己啓発セミナーに登壇する人のように、「社会人の毎日はバラ色です!」なんてことを言うつもりはありません。

ぶっちゃけると、社会人1年目の時なんかは「ああ、学生時代は気楽で良かったなぁ…」と思うこともありましたし、辛い経験もたくさんありました。リーマンショックのときも世の中は大変混乱していて、「学生時代は守られてて楽だったなぁ」と思うこともありました。正直なところ。

それに、僕自身学生時代は「意識高い系(笑)」ではなかったものの、「意識高い系」でもありませんでした。

当時は日本の大企業がインターンシップを導入し始めた頃で、1年生や2年生の頃からそういったものに参加したり、就活イベントをハシゴしたりする学生が「スゴイ」とか「勝ち組」と持て囃され、大学や当時の大人たちもそういった風潮を助長、奨励する立場だったと記憶していますが、僕自身どうしてもそういうものにはあまり興味を持てませんでした(もちろん、人並みの就活はしましたが…)。

それよりは、翌日のことも気にせずに友人と飲み明かしたり、所属していた映画サークルで映画を作ったり、平日の昼間から小劇団の演劇やミニシアター映画を見に行ったり、おおよそ実社会では役に立ちそうもない哲学家や思想家の先人たちの本をゆっくり読んだり、いろいろなアルバイトをしてみたり、一人でフラっと旅行に行ってみたり…。

1、2年生の時からバリバリに就活を意識した、当時流行りの「勝ち組」的な学生ではなかったものの、平凡だけど充実した学生生活でした。


■一生にはその時その時にしか経験できないこともあると思う

基本的には、滑稽にならない限りにおいては意識が高いこと自体はそこまで批判されるべきことでもないと思いますし、概ねいいことだと思います。意識が高い行動そのものに生きがいややりがいを感じて学生生活を送っている学生さんは、思い切りそれを楽しめば良いと思います。

ただ、もしその「意識が高い行動」が、社会に出ることに対する過度の恐怖心から来るものであるならば、それは少しもったいないことだと思いますし、ついつい若い学生の前で「学生はいいね~」なんて軽々しく言ってしまうことのある僕達大人サイドは反省の余地もあるのではないでしょうか。

積極的に社会人との接点や人脈を作ることも、就活イベントや講演会をハシゴすることも、決して悪いことではありませんが、社会人になれば社会人との接点なんて毎日ありますし(笑)、人脈なども少し意識すれば自動的に広がっていくものです。(というか、学生が社会人との人脈を作ろうとするよりも、遥かに少ないパワーと意識で人脈を広げることができます。ましてやゲイの場合は特に)

そうした「恐怖心」によって、学生時代にしか体験できないことを経験する機会が阻害されているとしたら問題だと思いますし、なんとなくそういう若い子は少なくはないんじゃないかなと思います。

彼らには、どこかのベンチャー社長とかそういう極端な成功例ではなくて、「いろいろあるけどなんとなく楽しく暮らしている」という"中間層"の大人像が大事なのではないかと。

そして大人サイドも、働くことの辛い部分ばかり強調せず、恥ずかしがらずに「社会人って案外楽しいもんだよ」と言える人が増えるといいのではないかな、と思いました。


と、常見さんのネタ本とはわかっていつつも、まぁいろいろ考えさせられる内容ではありました。




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どうも、英司です。皆様いかがお過ごしでしょうか。
残暑もほとんどなく、過ごしやすい9月でしたね。いやはやもう10月とは…。

■日立製作所の年功序列賃金制度廃止に思う

先週あたりからテレビや新聞がこぞって大騒ぎをしている、日立製作所の年功序列賃金制度廃止のニュースですが、このニュースを聞いたとき、

「まだそんな給与体系だったんだ!」

という、別の驚きを感じました。
聞く所によると、賃金の7割を年齢に応じた、3割を業務内容に応じた給与だったんだとか…。

つまり、朝から晩までろくすっぽ仕事もしていないのに法外な給与をもらっている名誉職みたいなおじさんが社内にいたり、高付加価値を生み出すハードな業務を毎日一生懸命こなしてる人も、窓際に追いやられて何もしない人も、同年齢で同期入社であればほぼ同じようなお給料で働いているということです。

■日本は世界で最も成功した社会主義国家!?

これって、一種の形を変えた社会主義ではありませんか。
昔ある米国の評論家が、「日本は世界で最も成功した社会主義国家だ」なんて言い、「日本型社会主義」という学術用語さえ流通するくらいですから、無理もありません。

僕は比較的ベンチャー気質な人が多い広告業界や、中小企業での勤務が長いので、こうした年功序列&終身雇用はうちの父が現役時代の話で、今はもう過去のものになっていると思い込んでいました。

僕達の世代も含め、若い世代はむしろこうした年功序列や終身雇用を会社に求める傾向が強いと聞きます。ただ、今よりも豊かな暮らしがしたい!と思ったとき、

「市場ニーズが高いスキルを身につけたり、今より高付加価値の生み出せるポジションに就くために頑張ろう!」

と考えるのと、

「とにかく年齢が上がらないと給与は上がらないのだから、今は贅沢を我慢。毎日我慢して年を取ればいつか給料は自動的にあがるはずだ!」

と考えるのとでは、どっちが楽しいでしょうか。
人それぞれ好みはあるかと思いますが、僕は前者の方が楽しそうな社会人生活に映ります。

ただ、新聞やテレビなんかも一大ニュースとしてこれを取り上げ、「日本を代表する大手企業がこんなことを言い出した!大変だ!中小企業はどうなってしまうんだ…。」という論調を展開していますが、なんとまぁ悠長なことを…と失笑してしまいました。

各種ITサービスなどのような新興業界や、世の中に無数に存在する中小企業はどこも、仕事をしない人に給与を払っている余裕なんて昔からなかったし、こんなことが叫ばれるずっと前から効率性が重視される成果主義的な世界だったでしょう。

報道機関もいわゆる「日本を代表する大手企業」の一員なわけですから、自分たちの身に振りかかることかもしれないということでややセンセーショナルな捉え方をして大騒ぎをしていますが、実は世の中の雰囲気は意外にも冷静で、割とみんな「へ~」って感じ。報道機関はこの部分の乖離にまったく気付いていないように見えます。

■マスコミが本来もっと注目すべきこと

特に製造業の世界は、元請けの大手企業の雇用や賃金体制、もっと踏み込んだ言い方をすればこうした「社会主義体制」を守るために下請けや孫請けの中小企業に無理なコストカットを強いてきて、その中小企業で働く従業員たちはもっと昔から熾烈な成果主義による競争と効率化を強く求められてきたわけではありませんか。

一私企業の人事給与制度の変更に大騒ぎしながら報道する前に、こうした不均衡な業界構造にもっとポットライトを当てるのが報道機関の仕事なのではないかと思います(まぁスポンサーの問題とかで難しいでしょうけど)。

もう一つ付け加えると、今の人事戦略の基本トレンドは「ダイバーシティ」「多様性の確保」です。
様々な基本属性の、様々な業界経験のある人を積極的に受け入れ、新しいプロダクトやサービスを生み出す際に議論の活性化を生み出していこうという時代背景にありながら、そもそも中途採用社員の存在を前提としていない人事体制でやってきたことにも驚きです。

■しかし、明るい未来を示唆する出来事とも取れる

ただ、発想を逆にしてみると、これはすごく明るい未来を示唆しているとも捉えられます。
最近は韓国勢に押され気味の日本企業ですが、それでもまだまだ日本製の家電製品は世界中で高い支持を得ていて、それなりのシェアを占めています。

これだけ浪費体質の仕組みでさえこれだけ世界に製品やブランド名を轟かせることができているのですから、会社の仕組みをより効率化し、ヒト、モノ、カネの使い方をもっと適正化していけば、海外で更に躍進を遂げ、韓国勢から家電メーカーの雄の地位を日本企業が奪還できる可能性がグっと近づいたのではないかと思います。

今回の思い切った人事給与制度の改定がどのような効果を生み出すか、注目していきたいですね。

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どうも!英司です。楽しい夏はあっという間に過ぎてしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

■代々木ゼミナールが…

報道各社が伝えている通り、代々木ゼミナールが大規模な予備校事業の縮小に踏み切りましたね。代ゼミと言えば、僕も高校3年生の1年間だけ通っていたことがあります。

とは言っても、経済的な事情もあり単科の90分の講義を週に1回取っていただけなのですが、ただそれでも一応は「代ゼミ生」という扱いになるので、代ゼミの学生証は持っていました。そのおかげで自習スペースや空き教室を使わせてもらえたので、約1年間、高校の授業が終わってから深夜まで自習をさせてもらっていたし、土日は一日中利用させてもらっていましたね。

自分にとってはどこ大学に行くとかそういう次元の高い目標はなく、”大学受験そのもの”が割と無謀なチャレンジだったし、高校時代に生きていた狭いコミュニティからもっと広くて新しい自由な世界へ飛び立つために勉強は必要なことをだったから、あの代ゼミ柏校の空き教室で1年間、毎日来る日も来る日も来年から始まる(はずの)大学生活に思いを馳せ、夢を見て、大学でやりたいことを考えて、想像をふくらませていました。

どんなに頑張っても都内の中堅大学くらいにしか行けなかった自分はあまり高望みをせず、センター試験レベルや中堅私大レベルの問題を確実に、どんなコンディションでも安定してこなせるような戦略を立てていたので、今回廃止されてしまう代ゼミの模擬試験はそのニーズに最も合致していて、毎回模擬試験のたびに一喜一憂しており、たった1年間の在籍期間ではありましたが代々木ゼミナールでの思い出はとても濃厚で懐かしく、何よりとても良い思い出となっています。


■経営戦略としてはパーフェクト!?

そんな代ゼミでの個人的な思い出はもうひと回りくらい昔のことになってしまいましたが(笑)、驚くべきは代ゼミの経営戦略でした。

代々木ゼミナールを経営する「高宮学園」は学校法人格を取得しています。学校法人格を取得すると法人税は株式会社等よりは安い率で設定されており、様々な優遇措置が取られます。その代わり様々な厳しい審査もあり、大きなところで言えば自社名義のビルで教育事業を行わないといけない。

つまり、全国各地に展開している代ゼミは、全部自社ビルということになります。
こうした自社ビルの建設や取得、日本全国への販路拡大は大学進学率の急激な上昇と受験戦争の激化で予備校業界は好況に湧いていた80年代に行われたわけですが、実は代ゼミはこの時から既に2014年の今決断をしたこのリストラクチャーを想定していたと言われています。

もともと代ゼミが取得している学校法人格を持っているところに通う人は、社会的にも「学生」という扱いになりますので、各種学割が利用できる上に定期券の購入の際にも学生の価格が適用になります。

つまり、浪人生であっても社会的には高校生や大学生と同等の「学生」の身分が保障されることになります。代ゼミはもともと浪人生を主要ターゲットにしていたため、この学校法人格を持っているか否かが非常に重要だった。

一方、「現役予備校」を標榜し、高3生に絞ったマーケティングを行っている東進ハイスクールなどはこれとはまったく逆の戦略を取っており、運営は学校法人格を持たない株式会社ナガセ。

敢えて学校法人格は取得しないことで自前の校舎を持つ必要もなく、東進ハイスクールは有名講師の中継による授業やDVDによる授業に力を入れたことで、ビルのテナントの間借りで事足りるような教室運営を展開。

参入も撤退も身軽で、商圏や市況感の変化に合わせてすぐに意思決定ができる経営方針を採ったそうです。幸運なことに、これに長引く不況の影響で、受験生たちは大学のレベルを多少落としてでも現役で行ける大学を堅実に目指す傾向が顕著になり、予備校の主役は現役スクールの時代に。

しかしその現役予備校でさえも年々減り続ける高校生の人口には苦慮しているくらいですから、浪人生を主要ターゲットにしていた代ゼミなどは非常に経営難に陥っていたと言われています。

ただ、18歳人口の現象はずっと昔から予測できていたことですので、代ゼミが次々と進出していた80年代~90年代に建設した自社ビルは、オフィスやホテルにすぐに転用可能な構造のものが多く、立地も駅前の一等地に点在。

少子化が進展した後の日本では、代ゼミは予備校事業を縮小させ、オフィスやホテル運営会社への不動産賃貸事業を経営の軸にすることを80年代当時から見据えていたと言われています。

このあたり、米国のフィルムメーカー大手のコダックがいつまでもフィルムの製造という本業にこだわったために倒産したが、日本のフィルムメーカー大手の富士フィルムが、自らの事業を破壊しかねないデジタルカメラの製造に早期に参入したり、医療機器業界にも積極的に参入したり、フィルム製造で培った化学技術を応用した化粧品事業を始めるなど、本業にこだわらず、本業で習得したノウハウを駆使して果敢に新規事業に乗り出したことで、企業を存続・繁栄させたことなどと重なります。

それにしても、全国に27あった事業所を、7校にまで減らすとはかなりの思い切りだったと思います。ここまで大胆な経営判断をできる人はなかなかいないとは思いますし、時代や市況に合わせた判断ができるという点においては英断とも言えると思いますが、気になるのは400人規模の整理解雇。それも40歳以上を対象と言います。

40歳以上の、400人もの教育業界経験者の求職者が一気に転職市場に現れるわけで、現在の日本の教育業界にこれだけの大量の母集団を一気に吸収できる余力があるのかには疑問が残ります。

僕も人材業界での仕事が長く、3年だけ教育業界にもいました。予備校にかぎらず、専門学校や大学もその事業の特性上海外進出をすることも容易ではなく、必然的に日本国内の内需に頼らざるを得ない上、18歳人口は減少の一途をたどるにもかかわらず、学校は年々増え続けています。

こうした業界の厳しい現状を踏まえれば、整理解雇を伴うリストラクチャーはもう少し慎重に行わないといけないし、同規模の経営方針の転換を行うのであれば数年~10年くらいをかけて段階的に予備校事業を縮小させていく方法などはなかったのかな、と思う部分もあります。

当人たちにとっては、生活の存続がかかっているわけですからね…。

昨今はAO入試や推薦入学の枠を大幅に増やすなど、大学側もそもそも学力による受験を必要としない制度も多く設け、前出の現役予備校でさえ楽観視できない状況といいます。

横並びの若者が「テスト」という単一的な評価基準に合わせて激しい競争を行うのが受験というものかと思います。それとは別に、個性やその人らしさ、秀でた能力への評価など、多様な評価基準が大学に設けられたことは歓迎すべきことのようにも思いますが、そうしたものは長年の習慣や小さなころからの両親の教育方針などに左右されることが多く、また秀でた能力に関しては生まれつきのものもあるため、意外と自分の努力だけではどうにもならないものも多いと思います。

ただ、もちろん親が子供の教育にかけられるお金による学力の差はあれど、学力による入試はまぁまぁそれなりに努力したぶんだけの成果が短期間で見えやすく、完全なる落ちこぼれだった自分でさえも1年間必死に頑張ればなんとかかんとか都内の大学へ進学できたわけで、意外と人生の最初のリベンジチャンスなんじゃないかなと思います。

それに社会に出ると常に人との競争です。よほどの独占企業でない限り、どんな仕事でも競合他社との競争には常にさらされるわけだし、時には社内でプロジェクトの主導権を握るために同じ会社の仲間との競争を迫られることだってあります。

もちろん社会での「競争」の判断基準は、入試のように「学力」という単一的な評価ではなく、価格、機能の優位性、個性や他社との差別化ポイントのユニークさ、その人個人の人柄やセンス等々、かなり複合的な要素を総合的に判断して競走結果が決まるわけですが、他者と比較され明確な優劣をつけられる場面は入試などと一緒だし、そんな場面は頻繁にあります。

こうした場面に一喜一憂して感情が揺らいでいたら仕事になりません。だから、10代後半の感性がまだまだ柔らかい時代に、一度競争にさらされて一喜一憂する経験は、その後の人生でも絶対役に立つものだと僕は思います。

代ゼミの予備校事業縮小は、ある種こうした「古い」競争価値観の衰退を物語っているのかもしれませんね。

と、ここまで書いていたら自分がまさかの「古い価値観」の人間という気がしてきました…。
ああショック(苦笑)

そんなわけで、受験生のゲイの子、このブログを見終わったらちゃんと勉強してね!(笑)
大学は楽しいところだし、社会人はもっと楽しいぜよ(・∀・)


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どうも、英司です。夏真っ盛りな最近ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
こちらは8月末に企画しているプールサイドパーティの準備が本格化してきて、公私ともに忙しい日々を送っています!
夏はとにかく楽しまないとですね。

■LGBTマーケットについて

以前、別のエントリで「日本でLGBTビジネスは成立する?」という記事をUPし、日本の市場でLGBTビジネスがなかなか成立しない要因について持論を展開しましたが、今回はそもそも世のマーケッターたちが最近にわかに口にしている「LGBTマーケット」そのものについてのエントリとしたいと思います。


■「LGBT」ではなく、「L、G、B、T」

実際、LGBTマーケットに照準を当てて商売を展開しようとしているマーケッターの方と話をしていると、けっこうLGBT業界の実態との齟齬がある場合があります。

LGBTと一口に言っても、例えば差別禁止の法整備などは全員が共有できるかもしれないし、同性婚問題はLとGは共有できるかもしれない。

だけど、消費や経済活動においては「LGBT」ではなく、実際には「L、G、B、T」だと僕は考えています。つまり、消費の指向性や方向性、お金の使い道とその総量がまったく違う。

調査データがあるわけではないので印象論になって申し訳ないのですが、僕の周囲を見ていてもレズビアンの方は非常に堅実なイメージがあります。

ただ、それもそのはずで、日本は働く女性の賃金は男性の6割強しかなく、特別な国家資格や専門職に就いている一部の女性を除いては、男性並みの賃金を得、男性並みに社内等級を上げて出世していくことが一般的に難しい国なことは事実で、その上結婚制度やパートナーシップ制度もないため、レズビアンの方の多くは将来などに備えて堅実にならざるを得ない状況があると思います。

そしてトランスジェンダーの方に関してはより深刻な経済的問題があると言われています。
それは、見た目の性別と戸籍上の性別が一致しないこともあるため、公的書類の提出が求められる正規雇用での就職の道を諦めてしまう当事者の方も少なくないようで、自ずと収入にも反映されてしまうそうです。

その上、性適合手術を考えている当事者の方は、高額なホルモン治療に加えて手術費用の捻出にも備えなくてはならず、こちらも日常生活は堅実にならざるを得ない。

一方、男性同性愛者の場合は、消費活動以外の、生産活動の現場では都合よく男性ジェンダーに乗っかり仕事をこなし、消費活動やプライベートにおいては、既婚者に比べて可処分所得の多い生活ができます。

同じ性的少数者である「LGBT」の中でも、これだけのバックグラウンドの違いがあることに留意しないといけません。


■実際には都市部在住のゲイが使うお金のこと?

「LGBTマーケット」と一口で言われるものの実態は、「都市部在住のゲイが使うお金の総量」を指していることが非常に多いな、と感じています。

政治活動とお金儲けのためのマーケティングはまったく別ものですので、このこと自体は特に問題はないと思います。

むしろマーケティングを成功させるには、より細かなセグメンテーションをしていくことが非常に大切になってきますので、割りきってゲイ向けのサービスを考えるのもまったく問題はない。ただ、「ゲイ向け」というのでも、僕はまだセグメンテーションが足りないのではないか、と感じています。


■サイレントマジョリティ「ゲイ版WASP」の存在

そこで以前、あるノンケのマーケッターの方にこんな話しをしたことがありました。

アメリカのマジョリティ層の典型的属性を表す言葉に「WASP」というものがあります。
これらは以下の属性の頭文字を取ったものです。

White
Anglo-Saxon
Suburban
Protestant


つまり、白人で、アングロサクソン族に起源を持った、都市郊外の住宅街に住む、プロテスタントを信仰する人たち、ということです。

アメリカの企業も、プロダクトやサービスを作るときには必ずこの層を意識していますし、ココの人たちの購買意欲を掻き立てることができるとヒット商品になりやすいというセオリーがあります。

こうしたスウィートスポットを探し当てるのがマーケティングの役割でもあるし、そのためのセグメンテーションでもあると思います。

翻って、僕はゲイビジネスを展開する際も、こうしたスウィートスポットがあるのではないかと考えました。

つまり、日本のゲイ版WASPが存在する。それなりの購買力を持っていて、ここの購買意欲を高められれば彼らがイノベーター、もしくはアーリーアダプターとなり、ヒットやブームを生むマジョリティ層。

この存在を見つけ出すことが、これまで撤退を繰り返していたゲイ向けビジネス成功の鍵ではないかと思いました。

自分なりに日本のゲイ版WASPを考えてみたのが、以下の通りです。

White-collar
Active holiday
Single living
Parmanent employee


それは、ホワイトカラー系の仕事に就いており、娯楽や買い物などで休日は忙しく過ごしており、都会で一人暮らしをする、正規雇用の人たち、という属性です。

ここの層の人たちが、まさに以前のエントリで書いた「消費活動に非常に慣れた層」と重なるような気がします。

これまで、なんとなく「ゲイ全般」をターゲットとした定量・定性調査を行ったものはあるようですが、ここまで細かいセグメントに照準を当てて一度大規模な調査をしてみると、非常に面白い行動特性や指向性などが見えてくるかもしれません。

そこから何かヒットにつながるような商売が生まれることを願いつつ…。


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どうも、英司です。
先週から話題になっている東京都議会でのセクハラ野次の問題ですが、都議会自民党の鈴木章浩議員がやっと名乗り出たとのことです。

いろいろな議論がありますね。

多くが鈴木章浩議員への批判ですが、鈴木議員のFACEBOOKのコメント欄を見ると、行き過ぎた誹謗中傷や強迫に近い暴言まで散見され、少しいただけない。

一方、鈴木議員が以前、尖閣諸島に不法侵入したときのことを引き合いに出してヒーロー扱いする者や、塩村議員が個人的に嫌いという人が鈴木議員を支持したりと、なんだかもうカオス状態。

ただ、鈴木議員のこれまでの活動や塩村議員の個人的好き嫌いというのは、今回の発言が議場のものとしてはふさわしいものではなかったこと、そして当然反省すべきことであることだという社会的コンセンサスを崩すほどのものではないことは確かです。

■グズグズしてる間に出血多量状態に

今回の問題は女性蔑視に加えて、女性の中にも塩村議員のようなキャリアウーマン風の生き方を批判する方も少なくなく、ライフスタイルの自由に関する問題も含んでいて、あらゆる人たちのとても複雑な感情を喚起している案件だと思います。

ただ、この騒動で今後一番深刻な影響を及ぼしそうなことと言えば、グズグズしている間に海外メディアでも取り上げられてしまったことだったのではないでしょうか。

これまでに確認されているだけで、フランス国営ラジオ、米国CNN、英国ロイター通信、およびこれらの記事を購入している世界各国・各地域の新聞社、インターネットニュースサイト等でこの問題について詳細な記事を紹介されてしまっています。

その場で陳謝しておけばよかったものを、テレビカメラの前で嘘までついて逃げまわっていたことや、それを助長するかのような都議会自民党所属議員たちのオトボケ発言が事態をかなり大きくしてしまっていた印象を受けています。

■僕が考えるこの発言の問題点は「TOKYO」ブランドに傷をつけたこと

日本よりも女性の社会進出が進んでいる欧米メディアは、ことさらこうしたネタについては僕達が考える以上にかなり敏感な傾向があります。これまでにもこうした事例で日本が海外メディアの批判の的になった例は枚挙に暇がありません。

ゲイを10年もやっていると、外国人の友人も非常に多くなります(ゲイはそれぞれの母国でのコミュニティの規模に限界があり、旅行好きも多い上、最近はFACEBOOKの普及などで旅行先のクラブなどで仲良くなったゲイとも連絡が継続したりします)

特に僕の場合は20代のアジアのゲイの知人が多いですけど、日本の国際的な地位の凋落が叫ばれる昨今であっても、アジアの若者たちにとって「TOKYO」はアジアに燦然と輝く憧れの的であり、彼らは自分の暮らす街よりも遥かに先進的で、お洒落で、クールでスマートな都市だと信じて疑っていません。

僕も東京に暮らす多くの人たちの例に漏れず、今よりずっと若いときに親元から離れて1人でこの東京にやってきて、仕事を得て、多くの仲間と出会い、失敗したり成長したりしながらこの街に根を下ろして生活していることに少しは誇りを持っていました。

そんな自分にとっての20代の人生のステージである「TOKYO」が、自分達が考えていた以上に海外の方々から見ると魅力的な憧れの都市であることを知ったとき、やはりとても嬉しかったです。

今回の野次(暴言)は、そんな"先進的であるはず"の東京の、しかも都民から選ばれた代議士が議場で発言したことに、恐らく世界中の人たちは驚いたのではないでしょうか。

更に悪いことに、ロイター通信社やCNNは世界中の情報媒体と提携しており、多カ国語に翻訳した記事の発信を行っています。

アジア圏の新聞社などは世界中にそれなりの規模の支局を置くことは難しい所も多く、海外ニュースに関してはこうした欧米メディアから記事を買っている場合が多く、これまで日本人を尊敬し、世界のTOKYOに憧れの眼差しを注いでくれていたアジアの若者たちの耳にもこのニュースが入ったかと思うと、とても残念でなりません。

酔っ払ったオジサンたちの居酒屋の与太話ならまだしも、都民を代表する方がこうした発言を公然とできてしまう空気が東京にはある、と思われてしまったら、都民として非常に心外ですし、世界の人たちが認めてくれていた「TOKYO」ブランドのイメージの低下は避けられない。

TOKYOって街は外見だけお洒落で先進的に取り繕っていて、実はものすごくひどいことを考えている遅れた街、なんて思われたら悔しいです。

今回も、事態を重く見た党中央が名乗り出るように施したわけですけど、党中央の施しがなければ、都議会自民党が組織ぐるみでスルーするつもりだったのは明らか(聞こえなかったとか、トイレに行ってたとか…小学生みたいな言い訳ばかり)。

鈴木章浩議員は一応の謝罪はしたみたいですけど、ご自身の発言が呼んだ波紋の広がりは、恐らくご自身が想像しているよりもはるかに大きな範囲に及んでいることを、自覚なさっていない様子なのが残念です。

会派を離脱し、「初心に帰ってまた頑張る」と仰っているみたいですけど、次の選挙のときにはしれっと自民党の公認をもらって何事もなかったかのように出てくるだけでしょうし、ここは一度議員を辞職なさって、もう一度挽回のために本当に頑張りたいというのであれば補欠選挙に出て戦えばいい。

今回の汚点を打ち消すくらいの実績やアイデアがある自信があるのならば、それでもきっと当選するはずです。鈴木議員に便乗して野次(暴言)を発した方々も早急に名乗り出て、辞職して補欠選挙に出ればいい。こうした「覚悟」を見せるなら都民も納得するのではないでしょうか。

中央政界の野党再編が進まないのも、この「覚悟」がないからでは。
前の選挙で比例代表で当選した野党議員たちが、仲間割れで離党しても議席を返上することなく法の抜け目を見つけては新党を作って高い政党助成金をもらって活動している。

安定した地位にいながら「政界再編」「行政改革」を叫んでいても迫力はないですし、野党再編も一向に進まないわけです。

結局今回の野次(暴言)だって、去年都議選で自民党は全員当選という異例の勝ち方をした驕りに加えて、中央政界でも自民党以外の政党は弱小野党ばかりで、追求・監視する力が分散しすぎていることによる政権監視能力の欠如、それによる与党の気の緩みから出てきているものだと思います。

なので、自民党だけではなくて中央の野党の議員さんたちにもより強い覚悟と使命感を持って欲しいな、と思う今日このごろでした。


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