「TOKYO」の名誉

どうも、英司です。
先週から話題になっている東京都議会でのセクハラ野次の問題ですが、都議会自民党の鈴木章浩議員がやっと名乗り出たとのことです。

いろいろな議論がありますね。

多くが鈴木章浩議員への批判ですが、鈴木議員のFACEBOOKのコメント欄を見ると、行き過ぎた誹謗中傷や強迫に近い暴言まで散見され、少しいただけない。

一方、鈴木議員が以前、尖閣諸島に不法侵入したときのことを引き合いに出してヒーロー扱いする者や、塩村議員が個人的に嫌いという人が鈴木議員を支持したりと、なんだかもうカオス状態。

ただ、鈴木議員のこれまでの活動や塩村議員の個人的好き嫌いというのは、今回の発言が議場のものとしてはふさわしいものではなかったこと、そして当然反省すべきことであることだという社会的コンセンサスを崩すほどのものではないことは確かです。

■グズグズしてる間に出血多量状態に

今回の問題は女性蔑視に加えて、女性の中にも塩村議員のようなキャリアウーマン風の生き方を批判する方も少なくなく、ライフスタイルの自由に関する問題も含んでいて、あらゆる人たちのとても複雑な感情を喚起している案件だと思います。

ただ、この騒動で今後一番深刻な影響を及ぼしそうなことと言えば、グズグズしている間に海外メディアでも取り上げられてしまったことだったのではないでしょうか。

これまでに確認されているだけで、フランス国営ラジオ、米国CNN、英国ロイター通信、およびこれらの記事を購入している世界各国・各地域の新聞社、インターネットニュースサイト等でこの問題について詳細な記事を紹介されてしまっています。

その場で陳謝しておけばよかったものを、テレビカメラの前で嘘までついて逃げまわっていたことや、それを助長するかのような都議会自民党所属議員たちのオトボケ発言が事態をかなり大きくしてしまっていた印象を受けています。

■僕が考えるこの発言の問題点は「TOKYO」ブランドに傷をつけたこと

日本よりも女性の社会進出が進んでいる欧米メディアは、ことさらこうしたネタについては僕達が考える以上にかなり敏感な傾向があります。これまでにもこうした事例で日本が海外メディアの批判の的になった例は枚挙に暇がありません。

ゲイを10年もやっていると、外国人の友人も非常に多くなります(ゲイはそれぞれの母国でのコミュニティの規模に限界があり、旅行好きも多い上、最近はFACEBOOKの普及などで旅行先のクラブなどで仲良くなったゲイとも連絡が継続したりします)

特に僕の場合は20代のアジアのゲイの知人が多いですけど、日本の国際的な地位の凋落が叫ばれる昨今であっても、アジアの若者たちにとって「TOKYO」はアジアに燦然と輝く憧れの的であり、彼らは自分の暮らす街よりも遥かに先進的で、お洒落で、クールでスマートな都市だと信じて疑っていません。

僕も東京に暮らす多くの人たちの例に漏れず、今よりずっと若いときに親元から離れて1人でこの東京にやってきて、仕事を得て、多くの仲間と出会い、失敗したり成長したりしながらこの街に根を下ろして生活していることに少しは誇りを持っていました。

そんな自分にとっての20代の人生のステージである「TOKYO」が、自分達が考えていた以上に海外の方々から見ると魅力的な憧れの都市であることを知ったとき、やはりとても嬉しかったです。

今回の野次(暴言)は、そんな"先進的であるはず"の東京の、しかも都民から選ばれた代議士が議場で発言したことに、恐らく世界中の人たちは驚いたのではないでしょうか。

更に悪いことに、ロイター通信社やCNNは世界中の情報媒体と提携しており、多カ国語に翻訳した記事の発信を行っています。

アジア圏の新聞社などは世界中にそれなりの規模の支局を置くことは難しい所も多く、海外ニュースに関してはこうした欧米メディアから記事を買っている場合が多く、これまで日本人を尊敬し、世界のTOKYOに憧れの眼差しを注いでくれていたアジアの若者たちの耳にもこのニュースが入ったかと思うと、とても残念でなりません。

酔っ払ったオジサンたちの居酒屋の与太話ならまだしも、都民を代表する方がこうした発言を公然とできてしまう空気が東京にはある、と思われてしまったら、都民として非常に心外ですし、世界の人たちが認めてくれていた「TOKYO」ブランドのイメージの低下は避けられない。

TOKYOって街は外見だけお洒落で先進的に取り繕っていて、実はものすごくひどいことを考えている遅れた街、なんて思われたら悔しいです。

今回も、事態を重く見た党中央が名乗り出るように施したわけですけど、党中央の施しがなければ、都議会自民党が組織ぐるみでスルーするつもりだったのは明らか(聞こえなかったとか、トイレに行ってたとか…小学生みたいな言い訳ばかり)。

鈴木章浩議員は一応の謝罪はしたみたいですけど、ご自身の発言が呼んだ波紋の広がりは、恐らくご自身が想像しているよりもはるかに大きな範囲に及んでいることを、自覚なさっていない様子なのが残念です。

会派を離脱し、「初心に帰ってまた頑張る」と仰っているみたいですけど、次の選挙のときにはしれっと自民党の公認をもらって何事もなかったかのように出てくるだけでしょうし、ここは一度議員を辞職なさって、もう一度挽回のために本当に頑張りたいというのであれば補欠選挙に出て戦えばいい。

今回の汚点を打ち消すくらいの実績やアイデアがある自信があるのならば、それでもきっと当選するはずです。鈴木議員に便乗して野次(暴言)を発した方々も早急に名乗り出て、辞職して補欠選挙に出ればいい。こうした「覚悟」を見せるなら都民も納得するのではないでしょうか。

中央政界の野党再編が進まないのも、この「覚悟」がないからでは。
前の選挙で比例代表で当選した野党議員たちが、仲間割れで離党しても議席を返上することなく法の抜け目を見つけては新党を作って高い政党助成金をもらって活動している。

安定した地位にいながら「政界再編」「行政改革」を叫んでいても迫力はないですし、野党再編も一向に進まないわけです。

結局今回の野次(暴言)だって、去年都議選で自民党は全員当選という異例の勝ち方をした驕りに加えて、中央政界でも自民党以外の政党は弱小野党ばかりで、追求・監視する力が分散しすぎていることによる政権監視能力の欠如、それによる与党の気の緩みから出てきているものだと思います。

なので、自民党だけではなくて中央の野党の議員さんたちにもより強い覚悟と使命感を持って欲しいな、と思う今日このごろでした。


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