「イケメン」が持つ力

どうも、英司です。
今日は思い切ったタイトルにしてみました(笑)

性格はまったく一緒で、イケメンかそうでない人か選べと言われたら、そりゃあイケメンの方を選んでしまうのは仕方のないこと。
しかし、ゲイ業界で言う「イケメン」には、その人自身の外見がイケてること以上の意味があると思います。

■「イケメン」に救われる人もいる

ここで少し、僕がゲイ業界にデビューした時の話をします。
僕は自分がゲイだと気づいたのは高校2年のときでした。しかしその時の自分はセクシュアリティについて正しい情報を持ちあわせておらず、男なのに男が好きだなんてとても異常なことで、そんな人間はこの世界に自分1人しかいないとマジで思っていました。

それに加えて、テレビではオネェタレントがイジられキャラを演じていたり、どこからともなく入ってきたゲイのイメージと言えば、とんねるずの石橋貴明が演じていた青ひげの気持ち悪いゲイキャラ「ホモ田ホモ男」みたいなイメージに頭の中が占拠されていて、「自分はゲイなんかじゃない!」と、必死に自分で自分に言い聞かせてきました。

その後大学へ進学してからは、1年次からゼミに入ったり、映画制作のサークルに入ったり、アルバイトをしたりと、18歳~19歳の頃は恋愛に時間を割く暇がないくらいに忙しい毎日。
でもそのお陰で自分のセクシュアリティについて考えることもなく、なんとなく平穏に暮らしていました。

だけど19歳も終わりに近づいてきたある日、世の大学生は合コンや異性との交際を楽しんでいて、いかにも大学生活を謳歌しているように見えました。そして純粋にうらやましくなりました。「自分の青春、本当にこれでいいのか?本当は男が好きなのに、恋愛を謳歌することなく20歳を迎えていいのか?」。そのときまだ自分のセクシュアリティに向きあえていなかった自分にとってはデンジャラスな自問自答でした。
何せ、「ゲイになること=オネェタレント、もしくはホモ田ホモ男になる」とマジで思っていましたから(今になってみるとかなりウケる・笑)

19歳の秋頃、当時まだ実家に住んでいたので、家族が寝静まった深夜の時間帯を見計らってPCを開き、恐る恐るYahoo!の検索エンジンを開きました。

「ゲイ」と検索すると、膨大な量の情報が一覧で表示されます。
出会い系の掲示板がいくつもありましたが、いかんせんそういうところにはホモ田ホモ男みたいな人が出会いを求めて書き込んでいると真剣に思っていたので、少し開く勇気は出ず、適当なリンク集などを開いていると、どうやらゲイ雑誌のホームページと思しきページにたどりつきました。

そのページこそ、ゲイ業界でNo.1のシェアを誇り、現在のゲイカルチャーをつくり上げた立役者でもあるゲイ雑誌『Badi』のホームページでした。

恐る恐るトップページへ飛ぶリンクをクリックしたところ、画面が表示された瞬間に強い衝撃が走りました。

その月の表紙を飾っていたのが、確か有名なGOGOBOYの人で、オシャレなアメカジブランドを着こなし、身体も鍛えていて男らしい体格をしていて、凛々しい顔つきに洗練されたヘアスタイル、明るい太陽光の下で笑顔を浮かべているのです!

ページを回遊していても、過去のバックナンバーや特典の壁紙を見ると、どれもいわゆる「イケメン」の写真が表紙を飾っているのが紹介されています。

↓例えばこんな感じ↓

800_1011.jpg 800_1107.jpg


※僕が見た当時のバックナンバーは既にサイトから消えていたので、最近のものの中からお気に入りをいくつか抜粋しました。Badiホームページより

それまで「ゲイ=ホモ田ホモ男(出演しすぎ!笑)」とか、お●ぎ、ピー●を始めとするオネェタレントのイメージしかなかった自分には本当に衝撃の連続です。それにゲイと言えばどこか悲観的で日陰の陰性植物的なマイノリティというイメージも同時に付きまとっていたのですが、その当時のBadiのキャッチフレーズが「僕らのハッピーゲイライフ」で、「ハッピー」と「ゲイライフ」という自分の頭の中では繋がりえることのなかった2つの言葉がキャッチフレーズとして使われており、しかもそのキャッチフレーズを表現するかのごとくモデルさんたちはみんなとても明るい笑顔をしている。

書店で売られているファッション雑誌を思わせるような装丁をキャプチャした画像が次々と表示され、彼らがみんな自分と同じ「ゲイ」。あの衝撃は今でも忘れることはできません。
「自分はホモ田ホモ男ではなく、この人たちと同じゲイなんだ!」と(今考えるとかなり厚かましい考えですが・笑)純粋にすごく嬉しい気持ちになり、もう自分で自分を否定する生き方は止めようと決心しました。

それをきっかけに大学生のゲイサークルに出入りするようになり、次第に自分で自分のセクシュアリティを認められるようにもなってきて、ゲイの友人もたくさん作ることができ、自分も明るいゲイライフを送る一員となることができました。

そういう経験も踏まえて、僕はいわゆる「イケメン」にはどんどん前に出て欲しいと思っています。

悲しいかな、ゲイ当事者の自己否定を助長するような情報を消していくのは難しいと思います。人って自分よりも下層な人を求める傾向があり、それはいくら頑張ってもイジメがなくならないことが証明しています。特に同性愛者はその標的になりがちです。

同性愛者に対して否定的な情報を食い止めることができないのであれば、ゲイ当事者をエンカレッジするような情報をどんどん出していけばいいと思います。

こういう僕自身の経験を踏まえて、カッコイイ、イケメンなゲイには、人の気持ちを明るく前向きにする力があると。
それは、難しい本で同性愛の正当性を訴えていくよりも、イケメンの写真一枚の方が思春期・青春期の若者にとってはより効果的なように思えてきます。
それで性欲に溺れて2丁目の世界で消費されていくのもまた考えものですが(笑)、少なくとも当時自分はそれによってとても救われました。

自己否定をやめた今でも、イケメンウォッチングは楽しみの1つでもあります。これからも続けていきたいと思います(爆笑)


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