【今年のニュース雑感】オウム真理教関連の裁判が終了

前回に続いて、今年気になったニュースのエントリです。


■オウム真理教関連の裁判がすべて終了

自分が幼少期・思春期を過ごした90年代という時代は、とても陰鬱で灰色のような時代だったと言われています。その90年代の持つ独特の「陰鬱さ」には、やはりこの事件が落とした影が一番寄与していることでしょう。

オウム真理教の起こした一連の事件は、もちろんリアルタイムで知っています。
とは言ってもまだ小学生だったので、とにかく今日本はとても悲惨なことになってるということくらいしかわかりませんでした。

でも地下鉄サリン事件のときがやっぱりこれはただごとではないし、自分の命に関わる問題なんだなと実感しました。というのも、あの日サリンが撒かれた千代田線の何本か後の電車に父親が乗っていたのです。確かあのときはもう小学校が短縮授業に入っていて、お昼前に帰宅したところ母親が父からの連絡を待っていました。
テレビでは終始大混乱する霞が関駅の映像が流れており、確か最初に母親から聞いたのが「お父さんが使ってる千代田線で爆破事故が起きた。」ということでした。

徐々に事件の全容が明らかになってきたと同時に、やっと父から無事という連絡が入ったのを覚えています。もう昼過ぎだったかな。
電車は運休になっているので、会社にも家にも引き返せず、長蛇の列になった公衆電話に並んでいたようでした。

大人になった今考えてみると、本当に恐ろしい事件だったなと改めて思います。
サリンはイラン・イラク戦争の時に大量殺戮兵器として開発された毒薬だったそうです。
それが無防備な一般市民に向けられ、しかもこの平和な日本で、東京で、大量虐殺が実際に起きてしまった。

一般市民に向けられた毒物によるテロは、現在に至るまでこの地下鉄サリン事件が初めてのことで、全世界が震撼したと言われています。

オウムの計画では、あの地下鉄サリン事件で首都を混乱させた後、ヘリコプターで6tものサリンを首都東京に投下し、東京都民や東京で働く人びとを大量虐殺。首都機能を完全に失った日本を北朝鮮にミサイル攻撃をさせて、日本が壊滅したあと、麻原彰晃を王とするオウム王国を建設するという作戦だったそうです。

そして何より特筆すべきは、あの教団の幹部や構成員に、理系の高学歴者が多かったということでした。千代田線でサリンを撒いた実行犯で、地下鉄サリン事件で唯一死刑を免れた林郁夫は慶應医大に勤務していたエリート医師だったと言います。(林は事件の全容を克明に話し、林の発言が無ければ解明されることのなかった事項が多くあるため唯一死刑を免れたそうです。)
他の実行犯も超高学歴の、しかも理系の人間が多かったとのこと。

ある意味、すべてを証明できる「科学」という世界に身を置きつつも、それだけでは証明できない神秘めいた教団そのものに惹かれて行ってしまったのかもしれませんね。
科学の世界に生きる人は、「科学に限界はない」と考えがちかもしれませんが、例えば科学が発達したのは産業革命が起きた16世紀頃の話。実はここ400年~500年くらいに発達した文明なんですね。
でも、例えば風水や、それに派生する占いなんかは約4000年もの歴史があり、実際にそれが当たったときもその因果関係を科学で証明することは今の科学技術ではできません。

オウムは、そういった「予測不可能なものへの恐怖」につけ込んで行ったんでしょう。
何不自由のないインテリ層や、将来が約束された若者がどんどんあの宗教にのめり込んで行き、ついには人殺しまでもを肯定する思想に洗脳されていった…。そのあたり、調べれば調べるほど興味深いものがあります。

本当に、一連の事件で被害に遭われた方々にはご冥福をお祈りするとともに、現在もなお逃亡中のメンバーが早く身柄を確保されることを願います。


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