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どうも、英司です。久々のブログ更新になってしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今年は残暑も少なく、早々に過ごしやすくなりましたね。僕は楽しかった夏が終わってしまいちょっと寂しい気分ですが、秋も楽しんでいきたいと思います!


■渋谷区同性パートナー条例 グッドデザイン賞受賞に批判が殺到

4月に成立した渋谷区の同性パートナー条例。当事者の間でもかなり様々な議論があり、賛否がわかれていたこの条例ですが、施行を前に、グッドデザイン賞を受賞したというニュースが飛び込んできました。

一見、おめでたい話のように見えますが、これがひょんなことからLGBT当事者たちから批判の的になってしまいました。

事の発端はグッドデザイン賞の受賞ページが公開されたときから。

そこには、この条例の受賞に関係した人物や組織として下記のような記載がされていました。

受賞対象名:渋谷区同性パートナーシップ条例 [渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例]

事業主体名:カラフルステーション
分類:宣伝・広告・メディア・コンテンツ
受賞企業:カラフルステーション (東京都)
プロデューサー:渋谷区長 長谷部 健
ディレクター:東 小雪、増原 裕子、松中 権、杉山 文野
デザイナー:廣橋 正
利用開始:2015年10月
販売地域:日本国内向け
どこで購入できるか:渋谷区役所


僕も、これをひと目見ただけで、内容に違和感を覚えました。
渋谷区が施行主体であるはずの条例なのに、事業主体と受賞者が「渋谷区」ではなく「カラフルステーション」となっています。

プロデューサーが長谷部区長なのは100歩譲って理解できたとしても、この条例は渋谷区民からの付託を受けた渋谷区議会が作成したもので、受賞ページに記載されている方々がどのようにディレクション、デザインを行ったのかが不明瞭でした。

また、「カラフルステーション」という組織について調べましたが、ここはNPO法人グッド・エイジング・エールズと株式会社ニューキャンバスが共同で運営しているコミュニティスペースのようで、渋谷区政とは無関係の組織であり、そうした私的な組織が、公的な条例を使って同賞を受賞したことに、「条例の私物化ではないか」「渋谷区政が一部の任意団体と癒着をしているのではないか」という疑惑を持たれ、多数の批判の声が起きたという顛末です。

その後、カラフルステーションを主宰する杉山文野氏と、グッド・エイジング・エールズの松中権氏から以下のような声明が発表されました。

http://goo.gl/4izsEm

また、グッドデザイン賞の受賞ページにも変更が加えられており、現在は渋谷区が受賞者とされ、当初名前が上がっていた組織や個人名はすべて削除されています。

※追記※ 同条例は10月9日付で同賞の受賞を辞退しました。

杉山氏、松中氏の誠実さが伝わる声明、および関係者の早急な対応は正しい判断だったと思いますし、一定の評価がされることかとは思いますが、それでも尚、この問題は尾を引いています。事態が思ったよりも早期に収拾しない理由について、僕の考察を交えながら整理してみたいと思います。

■当該の条例自体が賛否両論あり、論争が続くまま成立したものだった点

杉山氏の声明によると、渋谷区としてはグッドデザイン賞にかかる選考費用に税金を使用するのはふさわしいことではなく、渋谷区を応募者とした賞への参加はできない旨を渋谷区側は杉山氏側に伝達していたそうです。

これ自体、渋谷区は至極まっとうな判断を下したと思います。

ただ、問題はここからで、応募者を任意団体に変更してまでこの賞への応募を押し切った理由がイマイチ見えて来ません。

こうした「プロセスの不透明さ」は、条例案が唐突にぶち上がって成立に至るまでにも見られ、一連の騒動には既視感も覚えました。

当該の条例案が発表された際、実際にこの条例の対象となる同性愛者の間からも、「なぜ今、それもなぜ渋谷区が?」と、歓びの声よりも疑問の声の方が多く聞かれ、もっと先にLGBTの問題に取り組んでいた世田谷区や中野区でさえ時間をかけて慎重な議論を重ねていた同性パートナーシップについて、渋谷区の姿勢はやや唐突で稚拙な印象だと多くの同性愛者は感じていたものと思います。

成立を急ぐ一部の人々に対し、僕の周囲からも「自分たちがブランドイメージ戦略に勝手に使われている」「名前を貸したつもりもないのに、一部の人の商売道具に勝手に使われているようで不愉快」「そもそもこんな条例、必要がない。もっと優先して助けてあげないといけない人たちがいる」と言った、冷淡な意見が目立ちました。

こうしたコミュニティ内の様々な意見を押し切って成立を急いだ背景がある条例であるため、当該の条例が数ある条例の中でなぜ特別に評価され、賞までも受賞する価値があるものかに疑問を持つ人が多く、この一連の騒動が派手に炎上した原因の一つになっているものと思われます。

■渋谷区政および長谷部区長と一部の任意団体との癒着・談合が疑われている点

今回、当該条例の旗振り役になっていた長谷部区長は、区議会議員時代にはナイキパークの建設でも旗振り役をつとめ、その際もナイキパークがグッドデザイン賞を受賞しています。

つまり、杉山氏の説明によると、グッドデザイン賞はあくまでも「条例そのもの」が受賞するものと勘違いしていて、応募した人/団体が受賞者になることを「知らなかった」と説明していますが、長谷部区長側は過去にこの賞を利用したことがあるはずで、賞の仕組みを知っていたはずです。

にもかかわらず、カラフルステーションが「応募者」となり、「受賞者」になる可能性があることを知っていた上で、この条例を選考対象としたグッドデザイン賞への応募案に長谷部区長が「渋谷区として」同意書を書いたことになります。

つまりは、広く一般市民に利用してもらうはずの条例を利用し、区政とは無関係な一任意団体である「カラフルステーション」へグッドデザイン賞という賞が与えられるように便宜を図ったと見ることができ、これは区長が親しくする一部の任意団体に対し、明らかな利益誘導を行ったと見られても仕方ありません。

さらに、杉山氏の声明によれば、選考にかかった費用に関しては杉山氏が自費で支払い、金銭に関してはどこにも支払いを求めないとしています。

しかし、実はここが非常にまずいところ。

現在は受賞対象者が「渋谷区」となっていますが、その場合、その選考料は当然「渋谷区」が支払っていなければならないはずです。

渋谷区が受賞者となった賞の選考料を、区政とは無関係な一私人が支払ったということは、迂回献金などと一緒で一種の政治献金とみなされ、政治資金規正法に抵触する恐れもあります。

ただ、当初渋谷区はこの賞に公費を使用するのは「不適切」と判断したわけで、今になって支払うのでは話しの整合性が取れなくなり、役所としては苦慮していることでしょう。

こうした矛盾や整合性が取れない点が多数あるため、声明が発表されても「釈然としない」雰囲気が尾を引いているのではないかと思われます。


とにもかくにも、いろいろと鬱積したものが噴出してしまった、という表現がピッタリ来るような騒動だったと思います。

関係者には納得行く説明や対応を引き続きお願いしたいところですね。


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