ポストモダンの世を生きる。

どうも!英司です。
すっかり秋も深まりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

いやはやここ数年はハロウィンもすっかり日本に定着したようで、先週末はあちこちでハロウィンイベントが開催されていました。僕も友人主催のパーティへ行ってきました!

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僕らが子供の頃に流行ったゲーム、ストリートファイターⅡのリュウをやりました。通販で買った安い柔道着の袖を裁ちばさみでビリビリに破いただけですが、作ってるのも楽しかったし、パーティに来たみんなも気合いが入っててすごく面白かったです。



■ポストモダンの世を生きる



今日はちょっと現代社会に関するお話を。



「人は何の為に生きているのか。」



この問いは長い間繰り返されてきました。

江戸時代より以前の日本では、この問いは成立しなかったと予想されます。
身分も固定化され、階層移動することはないし、それと対応して経済階層や生活水準も移動することのない社会では、自分自身が何かのために生きるとか、未来に具体的な目標を立てて生きて行くことは難しいでしょう。

明治時代に入り、封建的身分社会から解放された市民が自由な都会に出て、立身出世を果たし、故郷に錦を飾ることを目標にする西洋的な新中間層が日本にも出現し、彼らが時代のメインストリームになっていきましたし、彼らはその目標を達成することに最大の幸福感を得ていたことでしょう。

第二次大戦が終わると農地改革が行われ、米国主導による改革によって半ば強引に富の再分配が行われ、結果的に日本社会は平等化が進みました。そして、しっかり毎日真面目に働いていれば食べるのに困らない給料は保障され、子供を不自由なく育てられるほどにまで日本の社会は豊かになりました。その間、日本経済の発展とともに、庶民の生活水準も劇的に変化。次々と発売される見たこともない便利な家電製品を買い揃えて行き、車を買って、マイホームを購入。このプロセスのすべてが豊かになっていく社会の象徴で、僕らの親世代は、日本経済と共に自分の生活までも豊かになっていくことを実感すること自体に、幸福感を感じていた世代だと思います。

こうした特定の価値観やライフスタイルをその社会に生きる人たちが広く共有していて、その価値観を疑いなく信じるに足る筋書が提供されている状況のことを、フランスの哲学者・リオタールは「大きな物語」と、自身の著書『ポストモダンの条件』の中で名づけました。日本の思想家の吉本隆明氏はもっと端的にこうした状況を「共同幻想」と名付けました。

翻って今の時代はどうでしょうか。
物質的な豊かさは既に達成されてしまい、インフラや生活必需品に劇的な変化をもたらす発明というのも、もうそうそう出て来ないでしょう。日本経済が1960年代のような急激な成長を再び遂げるとも考えにくいです。

加えて、情報媒体の爆発的な多様化によって、趣味嗜好も多様化。
音楽やテレビドラマひとつ取っても、かつてのようなミリオンセラーを記録するメガヒット作品、つまり「みんなが同じものを好き」という状況はもう発生し得ない時代になってきました。

つまり、何を幸福に感じるかはかつての世の中よりも遥かに細分化され、多様化されていて、昔のように「人はこうあるべきだ」という価値観の共有化がされづらいのが今の時代でしょう。

前出のリオタールは、人々がこうした「大きな物語」を喪失し、個人個人が多様な価値観で生きる世の中のことを『ポストモダン』と名付けました。(ポスト=次の モダン=近代 ⇒ 特定の価値観を共有して社会を発展させる時代を「近代」としたとき、その目的が達成されて近代化が終焉した今の時代を表す言葉で、「脱近代」「脱近代化」などと日本語訳されることもあります。)

これは個人的にはすごく良い時代であるとは思うけど、一方で「とりあえずこれに従っておけば一定水準まで幸せになれる」という、絶対的な価値観の不在による不安感、精神的不安定さを生んでいる側面も否定できません。

そんな時代だからこそ、自分が何に幸福感を感じるか、もっと平易な言い方をすれば、何をしている時が楽しいか、安心できるか、ということを自分で確認していく作業から始めていかなければならない時代なのかもしれません。

僕も最近は、できることなら一日を、一週間を、一年を、少しでも楽しいことをしている時間で埋め尽くしたいと思っているし、怒っている時間や泣いている時間は少しでも少ない方に越したことはないし、誰かと戦うような機会も、回避できるならできるだけ回避したい。

若く青臭かった学生時代や20代前半の頃などは僕も世の中の不条理や正義に反するようなことに、(例えそれが自分にあまり関係のないことだったとしても)怒りを覚えたり、軋轢を恐れずに争うような場面もたくさんありました。自分にはそういう不器用で世渡り下手な一面もありました。

しかし、仕事を持って、自活をして、忙しい毎日を過ごしていくうちに、せっかくの自分の時間を不条理や怒りと言った負の感情に支配されている生活が、あまり幸せなものに思えなくなってきました。
世の中のことに関心を持つのはすごく大事だけど、自分の生活、自分が楽しいと思うことにより多くの時間と関心を割くようになっていきました。

ちょっと大げさな言い方をすると、個人レベルでポストモダン化が起きた、とでも言えるのでしょうか(笑)

そういう視点から見ると、ネット右翼的な人たちの言動や震災以降盛り上がりを見せる反原発デモなどの社会運動の発生も理解できる部分があります。

僕の住む高円寺では連日、週末になると反原発デモが行われているし、その他よくいろんなデモが行われています。今でも金曜日の官邸前にはたくさんの人が集まって反原発デモを行っているとか。反原発を旗印に2013年夏の参議院議員選挙に出馬した山本太郎の選挙事務所や重要拠点も高円寺でした。

※僕はあの方の政治活動をまったく支持していませんし、政治家としての言動や資質に大変な問題を抱えている方だと思います。ただ、それを語り出すと単独でエントリ書けるくらい長くなりそうなので今回は割愛します。

彼らの一部には本当に放射能の恐怖に怯えている方もいらっしゃるかもしれませんが、多くが放射能への恐怖や原発廃炉という目的よりも、何かを共有して自分以外の誰かとの繋がり合いが欲しい、というのが第一の目的で、そこにたまたま福島の原発事故が起きたというのが実態ではないかな、と思えてきます。

これは極端なネット右翼的な言動を繰り返す人たちにも同じことが言えるような気がしていて、彼らにとっては「国家」とか「民族」と言った強大で絶対的な存在に自分を同一化させることで、大きな物語が終焉した現代における不安定な個人を安定させる裏付けの筋書を必要としていたのではないかな、と思うときがあります。

ただ僕は個人的に、本人がそう信じてやっている分にはかまわないけど、本来であれば今不自由なく幸せに暮らせている人のところに行って「あなたは本当は国家や社会から迫害を受けていて、あなたは騙されている。あなたが今幸せと思っている幸せは本当の幸せではないし、あなたは自分で自分を幸せだと思い込ませているだけで、本当は幸せじゃない!」と脅すようなカルト的扇動方法にはすごく懐疑的です。

「自分は騙されている被害者だ」とか、「このままでは不幸になるから」という言説に何かプラスなものを感じませんし、そういう発想から出てくる結論のほとんどは、「政府のやることにはすべて反対」というところに帰結しがちです。幸せに暮らしている人に対してわざわざ必要のない不安感を植え付けるというのも、あまり良いものではありません。

そもそも、今の時代に生きる人のほとんどは「幸せを最大化すること」を無意識的に考えているし、しかもその「幸せ」の定義や水準も人によって全然違っていて、多くの人が共通でコミットできる共通トピックスというもの自体が発生しえないのではないでしょうか。

なので、「大きな物語」の共有を目的に、小さな矛盾や不安を最大化して扇動するやり方は、前者から見ると、「なんとなくいつも怒ってる人たち」とか、「そんなこと忙しくて構ってられないから(笑)」という冷めた目で見られてしまっているのが、今の時代なのではないでしょうか。

僕個人的にも、不幸になるかもしれない小さな可能性を潰すことに時間と労力と神経を費やすよりも、今よりも幸せになるためにより努力したり楽しいことを見つけたりしていく人生を送りたい。最近ではそう思う気持ちがすごく強いです。

「夢」とか「希望」とか、手垢のついた古臭い言葉だけど、僕は嫌いじゃありません。
やっぱり不安に気を取られ、恐怖心に突き動かされる人生よりも、希望のある人生を送りたいし、3年先、5年先、10年先の自分は、今よりも幸せになっているだろうと思えるような生き方をしたい。
もしかすると僕は、ものすごい平和ボケしたバカな人間なのかもしれませんが。

というわけで、最近の雑感をつらつらと書いてしまいました(笑)
まとまりのない内容ですみません…。




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